見守るという単純なわざを知っている人は
黄金の鍵を握っている。
それがあれば、怒りだろうと、
強欲だろうと、肉欲だろうと、渇望だろうと、
夢想だろうと、問題ではない。
どどどのようなたぐいの病気だろうと、問題ではないーー
同じ薬が効果を上げる。
ただ見守れば、あなたはそれから自由になる。
そして見守るにつれて、
だんだんと心からは内容が失われてゆき、
ある日、心そのものが消えてなくなってしまう。
それは怒りなしでは、恐れなしでは、
愛なしでは、憎しみなしではとどまることができないーー
これらすべては心が存在するためには絶対的に必要とされている。
見守ることで、あなたは怒りから免れるだけではなく、
心の一部からも免れる。
やがてそうしているうちに・・・
ある日、あなたは突如として目覚めるーー
もはや心というものはない。
あなたはただの見守る人、丘の上から見守る人になる。
それはもっともすばらしい瞬間、
もっともも輝かしい夜明けだ。
そのときから初めて、
あなたの真の生活が始まる。
Osho
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